> 冲方先生
お世話になっております、角川スニーカー文庫の糸井です。
先日の電話打合の際、気にしていらした「ロリポップチェーンソー」のサンプルソフトですが、角川ゲームスさんよりこちらに先生の分(XBOX360版、PS3版各1本)届きました。
ひとまずお預かりしておきますので、テスタメント2巻の原稿が上がった時にでもお渡しできれば幸いです。
宜しくお願い致します。
> 冲方先生
お世話になっております、角川スニーカー文庫の糸井です。
先日の電話打合の際、気にしていらした「ロリポップチェーンソー」のサンプルソフトですが、角川ゲームスさんよりこちらに先生の分(XBOX360版、PS3版各1本)届きました。
ひとまずお預かりしておきますので、テスタメント2巻の原稿が上がった時にでもお渡しできれば幸いです。
宜しくお願い致します。
皆さまこんばんは。別冊少年マガジンの小見山です。
漫画版『マルドゥック・スクランブル』最終7巻は、絶賛できたて発売中です!
さて今日は、僕が見てきた、冲方先生と大今先生の「スゴイ」ところを、それぞれ書いてみようと思います。しばし、駄文にお付き合いくださいませ。
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さて、言わずもがな、お2人は「スゴイ」なんてもんじゃぁないトップクリエイターですが、「小説をコミカライズする」という作業は、どんな一流のクリエイターをもってしても、ものすごく、ものすごく大変な作業なのです。
それは、「原作者」と「漫画家」という役割の難しさによるものだと僕は思っています。得てして原作者は、自分の作り上げた完成形を誰かに委ねることに不安を、漫画家は、誰かの作り上げた完成形を自分の手で作り変えることに不安を感じているものです。ところが、冲方先生と大今先生は、そんな不安をものともしません(と、少なくとも僕には見えます)。
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原作者・冲方先生のスゴイところは、なかなか「ノー」を言わないことです。
原作小説と漫画版を読み比べていただくと、きっと、漫画版オリジナルエピソードの多さに驚かれると思います。中でも、「オクタヴィアの死」をめぐる演出は、雑誌掲載時に大きな反響があったシーンです。大今先生がこの原稿を描く直前、冲方先生と2人で、ずっとオクタヴィアについて話しこんでいた姿を僕は忘れられません。こういった改変を嫌がられる原作者は多いものですが、冲方先生は「どれだけ変えてくれるか楽しみです!」と言ってのけ、毎月毎月「面白いですね!僕も負けませんよ!」と大今先生にエールを送り続けるのです。こんな懐の深い原作者は、ハッキリ言って見たことありません。
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対して、漫画家・大今先生のスゴイところは、なかなか「イエス」を言わないことです。
大今先生は、自分自身に対して恐ろしく厳しい。大今先生のアイデアに対して、僕が「面白いですね!」と言ったって、翌日には、大今先生自身がボツにしてしまいます。何度も原作を読み返し、シーンや台詞に込めた冲方先生の思いを読み解きながら、面白さを凝縮して抽出し、時には新しいアイデアを付け足して、何度も何度もネームを書き直すのです。漫画は、コマを割り、台詞を最小限に減らし、毎月「ヒキ」を作る必要があります。小説を漫画に変換する作業は、それだけで気が遠くなるほど大変なのに、そこに新たなアイデアを足そうとする大今先生の貪欲さ、決して妥協しない姿勢には頭が下がります。こんなタフな漫画家は、ハッキリ言って見たことありません。
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漫画版『マルドゥック・スクランブル』を、「ただのコミカライズじゃない」と褒めてくださる方がいます。それは、なかなか「ノー」を言わない原作者と、なかなか「イエス」を言わない漫画家が、とことんまで「面白さ」にこだわったからなのです。
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編集者として、こんなに語りがいのある作品、自信を持ってオススメできる作品を担当できたことは、一生の宝です。
読者の皆さまにとっても、この漫画が、何度も何度も読み返したくなる一生の宝になってくれればと思います。
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・・・なんて、ちょっと臭すぎるブログを書いてしまいました。来週は、僕の「おすすめシーンベスト5」を発表しようと思います。
仕事場に週刊ポストが届いてページを示す一文まであって、「何々? 私、何か悪いことした?」と、おどおどしながら該当ページをめくったら、『天地明察』の文庫のランキングが1位でしたよ、という新刊記事でした。
わざわざそれを伝えて下さるためだけに雑誌を送って下さった小学館の○○さんに、感謝です! ありがとうございます!
大詰めの『光圀伝』をはじめ、いよいよエンディングに失踪もとい疾走の『テスタメント・シュピーゲル2&3』、3年分の連載をまとめた『もらい泣き』、未刊短編を収録した早川短編集、マルドゥック・シリーズ最終章『マルドゥック・アノニマス』、いずれも全力投球で頑張ります。
それにしても漫画『マルドゥック』担当の小見山さんの芸の細かさに、やや嫉妬であります。
\(◎o◎)/!あーあーテステス
昨日は福島で映画「天地明察」先行試写イベントでした。
みなさま盛り上がりましたね! 滝田監督と岡田さんの取材量の半端なさに脱帽です。
イベント後、野生の鈴木タンと、書籍の足立はんから時限爆弾、もとい「光圀伝」出版カウントダウン時計をいただきまして、鬼だな相変わらず、と思いましたよ(゚д゚)
今日は集英社の谷口さんがいらっしゃって「もらい泣き」のゲラ打ち合わせをいたしました。絶賛ゲラスケジュールをエクセルで整理中でございます。
「光圀伝」と「もらい泣き」と早川さんの短編を足すと、2500枚超のゲラを一週間くらいでやることになるのだなあ。
サミットは決して効率よく冲方を殺傷する会ではなかったはずなのになあ。
でも光圀伝がフィニッシュすれば、あとは新作ファフナーと、アノニマスと、テスタメントと、時代小説第三弾と、ヴェロシティの新装版などをやるだけだなあ。
劇場マルドゥック「排気」の最終スケジュールも決まってきたし、頑張りまーす(゚д゚)
■サミットブログをご覧の皆さま、こんにちは。
別冊少年マガジン編集部の小見山です
■そうです!今日は、漫画『マルドゥック・スクランブル』最終7巻の発売日です!
皆さま、お近くの書店へレッツゴーですよー!
さて今日は、最終7巻の見所を「うぶかたとう」の「あいうえお作文」でご紹介しようと思います。
う・・・ウフコックとバロットの「愛」に、あなたはきっと涙する。
※ボイルドとの激しい死闘のさなか、バロットの口から出た「愛の言葉」とは!?
ぶ・・・武力VS.武力。最終決戦の迫力は異常。
※大今先生の絵力が爆発。最終決戦シーンがめちゃくちゃカッコいい!
か・・・描き下ろし表紙イラストの完成度高すぎ。
※大今先生描き下ろしの表紙イラストの描き込み量が半端ない。少年シリウス芝尾氏いわく、「変態」。
た・・・「助けて、射的のお姉ちゃん」
※数ある漫画版オリジナル台詞の中でも、この台詞は本当に秀逸。どの場面で使われる台詞かは、その目でご確認を!
と・・・とにかく、とっても、面白いです。
※別にネタがつきたわけじゃありません。本当に、とにかく、とっても、面白いんです!
う・・・冲方先生も絶賛の、ラストシーンは必見。
※冲方先生の傑作小説を、大今先生が新解釈を加えながら紡いできた漫画版。その総決算とも言うべきラストシーンを、ぜひご覧ください!
■というわけで、皆さまに最終7巻の面白さが少しでも伝われば嬉しいです。
小説家と漫画家、2つの才能がぶつかり合って生まれた、漫画版『マルドゥック・スクランブル』の有終の美。皆さま、どうぞお楽しみください。
■月曜日は、僕の「冲方先生との思い出」「大今先生との思い出」について書きたいと思います。
それでは、皆さま、よい週末を。